『髪』 と 『爪』 の主成分は同じ 『ケラチン』 です。
両者ともに似た成分で作られていて、その共通の特徴は『消耗品』であることです。
つまり、切られようが、つままれようが、私たちは少しも
『痛み』
を感じませんよね?
髪や爪は、生まれたときから、劣化以外の『変化』を起こさない、いうなら、生まれたときにすでに死んだ細胞なのです。
特に髪は、坊主にしたって大きな問題が見当たらないほど、健康において
『どうでも良い』
といって過言ではないものですよね。
ですからでしょうか?食事によって取り入れたエネルギーが、髪や爪に与えられる優先順位は
『低い』
といわれていています。
ですから、栄養バランスや、生活習慣が乱れると、爪がデコボコといびつになったりしますよね?
髪も同じです。生活が乱れることで、比較的、優先的に悪影響を受けてしまい、タンパク質が乱れ、
まとまらない
ちりちり
といった悩ましいくせ毛になってしまうわけですね?
ですから、まとまりやすい素直な髪には、健康的な生活習慣と、
バランスの取れた栄養摂取
が大切なのです!
髪に良い栄養素!といわれるものは、世間でいろいろ言われていますが、一番大切なのは
必須となる栄養素を基準にした
『栄養素バランス』
です。
今回は『ビタミン』に注目してみました!
Contents
ビタミンを整えて、まとまる髪を生み出そう!
ビタミンときいて、何を思い起こしますか?
私は、すっぱいレモンの
『ビタミンC』
ですね?!そしてというより、『ビタミンC』はビタミンの中でも強力なビタミンである!くらいに思っていましたwとんでもない勘違いですw
実は、ビタミンは現在、13種も認められていて、それぞれ役割がまったく違い、それぞれ一定量摂取しなければ、
生命を維持できない!
もしくは
健康な成長を促せない!
大切な栄養素なのです。
ビタミンの誕生と研究
村上もとかさん原作のTBSのドラマ『JIN ~仁~』をご覧になったことはありますか?
私、原作、ドラマともに『大ファン』です!
そのなかで登場する『脚気』という病気、これがビタミンの誕生に大きく関連します。
『脚気』は、集団で発生し、多くの死者を出したことから、原因不明の病気とされ恐れられていたのですが、その原因が、一部の栄養素の『不足』であることが判明し、それを補う成分群の研究が進んでいったのです。
『JIN ~仁~』の場合は、ビタミンB1のチアミンを含む玄米を使った
『安道名津(アンドーナツ)』
で解決してました。
このように、十分に食事を取っていても陥ってしまう『栄養不足』による病気は、
『脚気』
だけでは、ありません。
研究が進むにつれ、アスコルビン酸が不足することによる
『壊血病』
など、研究が進むにつれ病の『原因』と欠乏した『栄養素』が次々と発見され、それと同時に
『病名』と『栄養素名』が生まれ続けました。
その過程で生まれたのが
『ビタミン』
です。
そして、
欠乏することにより『壊血病』の原因となる栄養素、アスコルビン酸を『ビタミンC』
欠乏することにより『脚気』の原因となる栄養素、チアミンを『ビタミンB1』
といったように分けて呼ばれるようになり、ビタミン類は現在
13種も認められ、厚生省によって摂取の目安量や推奨量が定められ、今後も研究が進められ、改善が続けられていくとのことです。
参照 厚生省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書
ビタミンの種類と役割!どのくらいとったらよいの?
ヒトに必要とされるビタミンは13種類それぞれの役割や正式な成分名、1日に必要な量を簡単にまとめてみました!
ビタミン名 | 物質名 | 推奨摂取量(青アオ字ジは目安量) | 主な役割 |
A | レチノール | 9.3μgRAE/kg 体重/日 | 目メを守マモる。タンパク質シツの成長セイチョウを助タスける。 |
レチナール | |||
D | エルゴカルシフェロール | 5.5μg/日 | 骨ホネを作ツクる。タンパク質シツの成長セイチョウを助タスける。 |
コレカルシフェロール | |||
E | トコフェロール | 男性 6.5 mg/日 | 細胞膜サイボウマクの材料ザイリョウです。酸化サンカから細胞サイボウを守マモる。 |
トコトリエノール | 女性 6.0 mg/日 | ||
K | フィロキノン | 150μg/日 | 血液ケツエキ凝固ギョウコ。動脈ドウミャクの石イシ灰ハイ化カの抑制ヨクセイ。 |
メナキノン | |||
B1 | チアミン | 男性(18~49歳)1,4mg/日 | ブドウ糖(グルコース)、アミノ酸サンの代謝タイシャを助タスける。 |
女性(18~49歳)1,1mg/日 | |||
B2 | リボフラビン | 男性(18~49歳)1,6mg/日 | さまざまなエネルギー代謝タイシャに関与カンヨする。 |
女性(18~49歳)1,2mg/日 | |||
B3 | ナイアシン | 男性(18~49歳)15mgNE/日 | アルコールやブドウ糖トウ(グルコース)の分解ブンカイを手伝テツダう。 |
女性(18~49歳)11~12mgNE/日 | |||
B6 | ピリドキシン | 男性(18~49歳)1,4mg/日 女性(18~49歳)1,2mg/日 |
栄養素を分解する反応ハンノウを手伝テツダう。免疫メンエキを整トトノえる。 |
ピリドキサール | |||
ピリドキサミン | |||
B12 | シアノコバラミン | 18歳以上 2.4μg/日 | 脂肪酸やアミノ酸、メチオニンの代謝を促す。 |
メチルコバラミン | |||
ヒドロキソコバラミン | |||
B9 | 葉酸 | 18歳以上 240μg/日 | 赤血球の成熟。プリン体、ピリミジンの合成。一1酸化サンカ炭素タンソの搬送ハンソウ。 |
妊婦さん 480μg/日 | |||
B5 | パントテン酸 | 男性(18~49歳)5mg/日 | 糖と脂肪酸の代謝を助タスける。 |
女性(18~49歳)4mg/日 | |||
B7 | ビチオン | 18歳以上 50μg/日 | 抗炎症物質を生成することによってアレルギー症状を緩和する。 |
C | アスコルビン酸 | 18歳以上 100mg/日 | コラーゲンの合成に必須。活性酸素を消去して細胞を保護する。 |
といった具合。
詳しい情報は、ブログにてご紹介します。
全部満たすのは大変ですが、栄養素豊富な現在の日本の食事では、基本的な健康を保つための最低限の必要量とバランスは基本的には満たしているはずです。
ただし、推奨量を毎日満たすほどの食事ができているのか?というと、かなり難しいと思います。
食事のビタミンバランスがどのくらい取れているのか?を、参考程度に測れるエクセルファイルを作成しました。
私はこれを使って、ビタミンサラダレシピをいくつか考案しました!
鶏肉とえだまめのにぎやかサラダ
若鶏ささみ 100g
食品名 | グラム | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB3 |
調味料及び香辛料類/(調味ソース類)/黄身酢 | 100 | 190 | 2.3 | 0 | 16 | 0.09 | 0.21 | 1.4 |
肉類/<鳥肉類>にわとり [若鶏肉] ささみ、ソテー | 100 | 8 | 0 | 4.2 | 26 | 0.1 | 0.18 | 25.8 |
野菜類/(レタス類)/レタス/土耕栽培/結球葉/生 | 30 | 6 | 0 | 0.15 | 8.7 | 0.015 | 0.009 | 0.09 |
野菜類/えだまめ/冷凍 | 150 | 22.5 | 0 | 20.1 | 42 | 0.42 | 0.195 | 6.75 |
野菜類/(にんじん類)/にんじん/根、皮むき、油いため | 100 | 1000 | 0 | 3.8 | 22 | 0.11 | 0.08 | 1.3 |
野菜類/(ピーマン類)/赤ピーマン/果実、生 | 100 | 88 | 0 | 4.7 | 7 | 0.06 | 0.14 | 1.4 |
卵類/うずら卵/水煮缶詰 | 50 | 240 | 1.3 | 1 | 10.5 | 0.015 | 0.165 | 1.35 |
種実類/チアシード/乾 | 20 | 0 | 0 | 2.92 | 0.2 | 0.194 | 0.05 | 2.94 |
野菜類/(えんどう類)/トウミョウ/茎葉、生 | 100 | 340 | 0 | 3.5 | 280 | 0.24 | 0.27 | 1.7 |
きのこ類/(きくらげ類)/きくらげ/乾 | 20 | 0 | 17.08 | 0 | 0 | 0.038 | 0.174 | 1.1 |
推奨摂取量(目安量) | – | 483.6 | 5.5 | 6 | 150 | 1.1 | 1.2 | 12 |
合計 | 770 | 1895 | 20.7 | 40 | 412 | 1.3 | 1.5 | 44 |
食品名 | グラム | ビタミンB6 | ビタミンB12 | ビタミンB9 | ビタミンB5 | ビタミンB7 | ビタミンC |
調味料及び香辛料類/(調味ソース類)/黄身酢 | 100 | 0.1 | 1.2 | 54 | 1.68 | 25.3 | 0 |
肉類/<鳥肉類>にわとり [若鶏肉] ささみ、ソテー | 100 | 0.65 | 0.2 | 19 | 2.95 | 5.5 | 4 |
野菜類/(レタス類)/レタス/土耕栽培/結球葉/生 | 30 | 0.015 | 0 | 21.9 | 0.06 | 0.36 | 1.5 |
野菜類/えだまめ/冷凍 | 150 | 0.21 | 0 | 465 | 0.765 | 13.8 | 40.5 |
野菜類/(にんじん類)/にんじん/根、皮むき、油いため | 100 | 0.14 | 0 | 31 | 0.45 | 5 | |
野菜類/(ピーマン類)/赤ピーマン/果実、生 | 100 | 0.37 | 0 | 68 | 0.28 | 170 | |
卵類/うずら卵/水煮缶詰 | 50 | 0.025 | 1.65 | 23.5 | 0.265 | 4.2 | 0 |
種実類/チアシード/乾 | 20 | 0.084 | 0 | 16.8 | 0.106 | 4.74 | 0.2 |
野菜類/(えんどう類)/トウミョウ/茎葉、生 | 100 | 0.19 | 0 | 91 | 0.8 | 79 | |
きのこ類/(きくらげ類)/きくらげ/乾 | 20 | 0.02 | 0 | 17.4 | 0.228 | 5.4 | 0 |
推奨摂取量(目安量) | – | 1.2 | 2.4 | 240 | 4 | 50 | 100 |
合計 | 770 | 1.6 | 3.1 | 699 | 6.6 | 54 | 221 |
レシピと栄養素はこんな感じ!
エクセル使っているヒトならば、すぐに使いこなせるし、エクセル初心者さんもあっさり使いこなせるようになると思います(エクセル使っていない母も使いこなせるようになりました)。
よろしければ使ってみてください!
ダウンロードページ:mochi-hadaにて!
バランスの良いビタミンをとって、健康な栄養バランスを満たし、まとまる髪を作り上げよう!
いかがでしょうか?
食事や生活習慣は、美容の基本です。
いくら低刺激なヘアケアを心がけていても、生まれてくる髪が既に健康な状態でなければ、その効果を十分に発揮できません。
また、食事の栄養素を考えることは、『健康』を促すばかりか、生活の意識レベルそのものも向上させる意識改善効果も期待できます。
それと、栄養を考えてレシピを工夫するのは、大変でもありますが、食事の楽しみをいっそう盛り立ててくれると思います!
是非一度お試しあれ!