Q. くせ毛を治すシャンプーはあるの?
Q. くせ毛がうねる理由は?
Q. くせ毛が広がる理由は?
Q. くせ毛の改善策って何を目指すの?
Q. くせ毛がドライヤーで静まる理由
Q. くせ毛をストレートにするには、縮毛矯正以外に手段があるの?
Q. うねる、広がるはシャンプーで抑えられる?
Q. くせ毛はアイロンで直るの?
Q. 何故、梅雨の雨の日、くせ毛が広がるの?
Q. くせ毛を抑えるサプリはある?
Q. 縮毛矯正後、どうしたら良い?白髪染めもしたいし、、どのくらい待てば良い?
Q. 縮毛矯正ってどうやって髪を真っすぐにしてるの?高刺激って本当?
Q. 自然由来オーガニックシャンプーは本当に安心なの?
Q. 無添加シャンプーは本当に安心なの?
Q. そもそもなぜシャンプーを使うの?
Q. なぜ、シャンプーに洗浄力があるの?
Q. シャンプーの成分表示はどうしてあんなにややこしいの?
Q. 防腐剤を避けたいんだけど、どんな物があるの?
Q. 界面活性剤って何?
Q. 低刺激シャンプーって何が低刺激なの?
Q. 髪の毛ってどうなっているの?
Q. 体は洗い過ぎは良くないって言うけどなんで?
Q. 急にくせ毛が増えた、酷くなったんだけどなんで?
Q. ツヤのある髪の正体は何?
Q. シャンプーの種類って何?
Q. 髪ってどこから生まれるの?
- くせ毛を治すシャンプーはあるの?
- くせ毛を治すと言うことは、髪一本一本のタンパク質の構造を変えることといえますよね。くせ毛を構造から治せるようなシャンプーはありません。が、まとまる広がらない髪を目指す事は出来ます。
- くせ毛が広がる理由は?
- くせ毛は、髪内部の場所によって、抱えられる水分量にばらつきをもっています。
これによって、ふくらみにくい部分とふくらみやすい部分があるのです。
空気中の湿気などの状況によって、ふくらみにくい部分は、ふくらみやすい部分を、その体積差によって引っ張り、これにより、髪を曲げるチカラが生まれ、くせ毛は広がります。
- くせ毛の改善策って何を目指すの?
- 今すでに生えたくせ毛に対して、有効な改善策を打つことは難しいです。
くせ毛の形状をまっすぐにする、という点では縮毛矯正が手段の1つではありますが、根本的な改善策とはなりません。
これから生えてくる、新たなくせ毛に有効な改善策を打つことで、髪内部のタンパク質を改善していき、ダメージから守り、ヘアケア商品から狙った成分のみを意図的に選び、髪本来の強さと美しさの底上げを図ります。これにより、縮毛矯正やカラーなどにも耐えうる髪、もしくは、これらに頼らずとも満足な美しい髪を目指します。
- くせ毛がドライヤーで静まる理由
- 髪を守る鱗、キューティクルが閉じるからです。
上手にキューティクルを閉じる為のテクニックがいくつかあり、正しいかけ方でドライヤーを使えばくせ毛がおさまり、やり方を間違えるとくせ毛は悪化します。
- くせ毛をストレートにするには、縮毛矯正以外に手段があるの?
- ありません。
くせ毛は、強固なタンパク質同士のいくつかのつながりによって構成されています。
ですから、くせ毛をストレートにすることは、極端なことを言えば、髪内部のタンパク質を溶かして、こねくり回し、構造を書き変えて固め直すと言って過言ではありません。
タンパク質を溶かして固め直すなんて超荒技は、ちょっとやそっとでできる訳ではなく、できたとしても髪のダメージを考えると非常にリスキーです。ですから、シャンプーやちょっとしたヘアケアで、くせ毛はストレートにはできません。
- うねる、広がるはシャンプーで抑えられる?
- うねる、広がるの原因は、髪内部のタンパク質の状態と髪内部の水分に密接に関係しています。
シャンプーによっては、刺激と過剰な脱脂力によって、これらの状況を悪化させてしまい、むしろ、うねらせる、広げる心配を持っています。ですから、『シャンプーで、くせ毛を治す』と言う攻撃的なヘアケアではなく、守備的に考えて、ほどよく洗える低刺激シャンプーを選びましょう。
シャンプーは洗うものです。うねらない、広がらないはシャンプーに求めるものではありません。そのための成分、例えば、補修成分、保湿力向上成分、保湿成分などなどは他のヘアケアで補うことを意識しましょう。
- くせ毛はアイロンで直るの?
- 直りません。一瞬直った気になりますが、熱や直前に含ませた水分によって、多少髪のタンパク質のつながりがほぐれて柔らかくなり、これにより、ブロー出来ただけのほんの一次的な気持ち程度の効果です。
むしろ、熱+水分だけで、くせ毛をストレートにまで治そうとすると、タンパク質の熱変性の危険が考えられ、取り返しのつかない悲惨な結果を生み出す心配があります。
デジタルパーマなどのホット系パーマなどで熱を加えるのは、あくまで仕上がりを良くするためです。
くせ毛をストレートにするのは、パーマ液の作用によるもので、髪のタンパク質の再生力を利用した緻密な施術です。ストレートにするならば、必ず美容院で縮毛矯正を行いましょう。
- 何故、梅雨の雨の日、くせ毛が広がるの?
- くせ毛は水分を含みやすい部分と含みにくい部分が、偏って構成されています。
湿気の多い梅雨の雨の日は、普段より多い空気中の水分の影響を受け、ふくらむ部分とふくらまない部分の体積の差が、更にくせ毛をうねらせ、広がりとなって表れます。
- くせ毛を抑えるサプリはある?
- くせ毛を抑える栄養素はあります。
重要な栄養素は2つ。
「ビタミンB6」「イソフラボン」です。 「ビタミンB6」は、様々な要因で崩れがちなホルモンバランスを整え、女性ホルモンの代謝を促進してくれる栄養素です。
お米やニンニクなどに多く含まれています。「イソフラボン」は、女性ホルモンに近い働きを持って、コラーゲンの生成を手伝ったり、丸みのある体を作ったりします。
大豆食品(豆腐や味噌)に多く含まれていています。
これらを、意識して食べることで、くせ毛の悩み、うねる、広がるの改善が期待出来ます。
- 縮毛矯正後、どうしたら良い?白髪染めもしたいし、、どのくらい待てば良い?
- 縮毛矯正は、大変なダメージを伴います。髪へのダメージもそうですが、残留してしまうパーマ液などの成分にも注意が必要です。薬が抜けきると言われる、少なくとも2週間は、控えましょう。
参考記事
縮毛矯正、その後の注意点
縮毛矯正、その後の注意点
- 縮毛矯正ってどうやって髪を真っすぐにしてるの?高刺激って本当?
- 髪はいくつものタンパク質同士の化学結合で成り立っています。これらの化学結合のいくつかは切ったりつなげたりが可能です。つまり、髪は意図的に柔らかくしたり固め直したりが可能なのです。
縮毛矯正とは薬品によって、本来の生活では切れないはずの髪のタンパク質の化学結合を切り、くせ毛をストレートに矯正した後、切れてしまった化学結合を再び薬品によって結び直すことです。
高刺激と言われるゆえんは、これらのタンパク質を切ったりつなげ直したりする高刺激薬品の残留と、はたして切ったタンパク質の化学結合が全て結び直せているのか?と言ったところなどに起因します。そこを考えると、どんなに腕利きの美容師さんでも、縮毛矯正は超高刺激と言わざるを得ません。
- 自然由来オーガニックシャンプーは本当に安心なの?
- 自然由来、オーガニックだから安心と言うことはありません。
自然由来、オーガニックの正体を簡単に言うと、要するに名前の書き方の差です。
例えば、成分表示にオレイン酸と書くか、ツバキ油と書くかです。ほとんど同じ2つの成分、ですが、ツバキ油の方が断然聞こえが良いですよね?
しかし、オレイン酸は、ツバキ油に含まれる主成分で保湿などの効果を持っています。
ですから、ツバキ油の不純物を取り除き、必要な部分だけを取り出せばオレイン酸となるわけで、オレイン酸はツバキ油よりも洗練された、より良質な成分といえます。
ここに、おおきな矛盾が生まれてしまいますよね?
このことを知ってさえいれば、オレイン酸もツバキ油も自然由来であると言えるので、むしろオレイン酸と成分表示してほしいですよね?
このことを鑑みたうえで、世の中のシャンプーの成分表示を見直すと、実は、市販のシャンプーは、すべて自然由来、オーガニックと言えてしまいます。
ですから、自然由来、オーガニックの表示に注目する必要は全くありません。
参考記事
なぜ、化学物質は嫌われるのか?
なぜ、化学物質は嫌われるのか?
- 無添加シャンプーは本当に安心なの?
- 無添加だから安心と言うことはありません。
注目すべきは、無添加ではなく、何を添加していないか?そのために何の効果を失い、代わりにどんな成分を入れているかです。
シャンプーには、添加すべきかどうかはともかく、意味なく入っている成分はもちろんありません。
ですから、簡単に無添加にできる成分など存在するはず無いのです。
例えば「防腐剤のパラペンが無添加」とあったら、「腐らない効果を失ったシャンプーだ」→「じゃあ腐るのかな?不安だな?」→「アっ!代わり防腐剤と言われる安息香酸が入っている」→「安息香酸はパラペンとどう違うの?」と言った見方が、無添加商品への正しい対応です。
参考記事
無添加シャンプーとは、添加物って何?
無添加シャンプーとは、添加物って何?
- そもそもなぜシャンプーを使うの?
- シャンプーは、洗髪のダメージを最低限に抑え、程よく洗浄するためのアイテムです。
実際、いきなりシャンプーをやめると、仕上がりが油っぽくなり、湯洗いの摩擦ダメージなどにより、仕上がりはゴワゴワになりがちです。
- なぜ、シャンプーに洗浄力があるの?
- シャンプーの洗浄効果は、シャンプーに含まれるアニオン界面活性剤によるものです。
アニオン界面活性剤は、本来混じり合うことのない、水と油を混じり合わせる効果を持っています。
つまり、お湯だけのシャンプーでは落としずらかった皮脂を落としやすくする効果があるのです。
- 防腐剤を避けたいんだけど、どんな物があるの?
- 代表的なのは
パラべン
安息香酸
サリチル酸
ヒノキチオール
フェノキシエタノール
などです。防腐剤の刺激性については、公に認められています。ですから、ほとんどの防腐剤は使用量が規制されています。それによって安全は一応保証されています。でも、必ず安全と言う訳ではないのですから、避ける意味がないとは言いません。ですが、防腐剤を失うデメリット、腐りやすいことにも注目しましょう。腐ったものを使っては、安全も何も無いですからね。
- 界面活性剤って何?
- 文字通り界面を活性する剤です。界面は、混じり合わない2種の物質の境界面のことです。
シャンプーの場合、例えば、洗浄成分に界面活性剤が使われていて、その種類はアニオン界面活性剤です。この場合、お湯(水)と皮脂(油)の界面に作用し、混ぜ合わせて洗浄するという効果を得ます。
餃子につけるタレ、醤油とラー油とお酢を見ると、本来混じり合わない醤油(水)とラー油(油)の界面に働き分散させているお酢が、界面活性剤と言えます。
このように、界面活性剤にはさまざまな種類があり、それぞれ効果や危険性が全く違います。
- 低刺激シャンプーって何が低刺激なの?
- シャンプーの刺激について語る上で主役といえるのは、脱脂力と静電気力にあります。
低刺激シャンプーとは、マイルドな洗浄力(脱脂力)とタンパク変性を起こしうる力(静電気力)の低いシャンプーと言えます。どちらも、シャンプーの洗浄成分であるアニオン界面活性剤によって決まる要素です。
ですから、アニオン界面活性剤の種類が、アミノ酸系だと低刺激だと良く言われるのです。
- 髪の毛ってどうなっているの?
- 髪は、ケラチンというとても丈夫なタンパク質の塊を、キューティクルという鱗なようなもので幾重にも包んで守っているような形で構成されています。もっとミクロに見ていくと、タンパク質はたくさんの種類のアミノ酸同士が幾重にも手をつなぎ合って構成されています。ペプチド結合、水素結合、イオン結合、シスチン結合がその代表です。
- 体は洗い過ぎは良くないって言うけどなんで?
- 皮脂を落とし過ぎるからです。毛穴から分泌される皮脂は汗と混じり皮脂膜という体を守るシールドになります。皮脂は、単に新陳代謝の結果残ったトラブルのもとになるゴミではないと言うことです。このように私たちの体は、汚い、臭いと言った、一般の私たちの知識では把握しきれていない、神秘的な機能をいくつも持っています。ようは、バランスを受け入れるべきと言うことです。
更に皮脂膜は、頭や毛髪を守る簡易的なシールドのほんの一部で、ほかにもいくつかのシールドが互いを補充し合うように幾重にも束なって守ってくれているのです。
洗いすぎないことは、これらのシールドを守る初歩のヘアケアとも言えます。
- 急にくせ毛が増えた、酷くなったんだけどなんで?
- 食生活や、ストレス、加齢などにより、髪内部の主にケラチンの生成がうまくいかず、髪がスカスカになったり、バランスを欠いたりすることで急にくせ毛になる(悪化する)といった事象が確認されています。
後天的なくせ毛も存在するということです。
- ツヤのある髪の正体は何?
- 透明感や動きのあるツヤは、髪の光の反射によるものです。
この髪のツヤは、健康な髪によって引き出されます。
透明感や動きのあるツヤ髪とは、髪の芯の空間、メデュラによるコシと透明感、髪内部のしっかりと詰まったコルテックスによる水分保持力とコシ、整った髪の鱗キューティクルによるツヤ、これらが揃って初めて引き出されるのです。
これらを保つには、健康な生活もさることながら、髪全体を守るキューティクルを大切に扱うことです。
キューティクルは、髪の毛の最大のバリアと言えますが、さまざまな条件で容易くバリアとしての機能を失う、弱点の多いバリアだからです。