女性は、年を重ねるたびに様々な髪トラブルを引き起こしがち。
これらのトラブルの直接の原因は、髪の主成分ケラチンや、色素メラニンなどの生成がうまくいかなくなってしまう事が原因である事が多いんです。
ケラチンの生成がうまくいかなくなれば、くせ毛は悪化します。なんと、直毛だった人が急にくせ毛になってしまうことさえあるそうです。※詳しくは関連記事、急にくせ毛になる!何故?その原因とは!にて
ですから、
くせ毛になる原因は、
先天的な原因「遺伝」
以外に
後天的な理由「生活習慣•年齢」
がある!
といえます。先天的な理由、言わば根本的な問題に関しては、縮毛矯正しか打つ手は無く、対策出来ませんでしたが、「後天的なくせ毛」は違います。原因を見直して、具体的に対策を練ってみましょう。
Contents
後天的なくせ毛の原因の正体と対策
くせ毛のほとんどは遺伝による先天的なものです。
その、先天的なくせ毛の原因は、「包毛の形が歪んでいること」と「髪の内部の2種のタンパク質の偏り」によるものでした。
この2つの原因を、私生活や、加齢によって引きおこしてしまうことがあります。これらが、くせ毛の後天的な理由です。様々な要因がありますが、代表的なものを見ていきましょう。
元気な髪はくせ毛を和らげる!健康な血行と十分な栄養を
直毛の人が突然のくせ毛、、、
様々な原因が考えられますが、そんなくせ毛の多くは、老化による頭皮の血行不良が招くことが多いです。
血液には、取り入れた栄養を体の隅々まで運ぶという、大切な役割があります。
ところが、年齢を重ねると血行は徐々に悪くなってしまいがちです。血の巡りが悪くなると、髪を生成する際に栄養が届きずらくなって、髪の中身がところどころスカスカになったり、2種の細胞のバランスの崩れた髪を生み出してしまう心配があります。
その結果、急にくせ毛になったり、元々のくせが強くなってしまう場合があるのです。
私の縮毛矯正の仕上がりが悪くなってきてしまった原因も、これによるものである可能性が高いです。
血行不良によって髪の質が下がり、縮毛矯正の強力なダメージに髪が耐えられなくなってしまったことが考えられます。縮毛矯正後の髪はダメージを受けていますから正しいケアが必要です。
ですが、私の場合なんのケアも考えておらず、ダメージを受けた髪のまま放置し、通常と同じ生活を送ってしまったことで、更にゴワゴワになっていったと考えられます。
年齢を重ねれば、血行不良は避けられない道です。ただし、血行促進には「睡眠」「食事」「マッサージ」、、、など様々な対応策があります。そのため、毎日の生活を見直すことで後天的なくせ毛は改善が期待できるのです。
ホルモンバランスの変化による頭皮環境の乱れ
女性は成長とともに、ホルモンバランスが激しく変化していきます。具体的には、女性ホルモンであるエストロゲンの抽出量の変化です。これにより、体は様々な影響を受け、変化していきます。
髪を生み出す毛穴も同じです。女性ホルモンの変化の影響を受け、トラブルを引き起こしたり、弱ってしまう事もあります。
思春期にくせが強くなったり、髪質が変わったように感じたことはありませんか?私は小学校高学年くらいからくせがとても強くなった記憶があります。女性ホルモンであるエストロゲンが強くなる時期と重なっていますね。
このように、女性ホルモンの乱れは髪にも特別な変化を与える事があります。特に注意が必要なのがエストロゲンの増減が激しい「出産」「更年期」そして「40代の始まり」です。
女性は、35歳を過ぎたあたりからエストロゲンが徐々に減少し、40代ではその減少はさらに加速して、ホルモンバランスが大きく崩れる傾向にあります。その結果、毛髪を生み出す環境に悪影響を与える場合があります。
例えば、前述の血行不良などによる、健康な髪の生成が難しくなったりすることです。この影響により、今まで直毛だった人にくせが出たり、元々くせ毛であればくせが強くなったりすることがあるようです。
40歳女性が取り入れるべきくせ毛の予防法
ここまでは、くせ毛の原因について見てきました。
ここからは、くせ毛を抑える対策を考えていきましょう。
ところで「くせ毛を抑える」と言った時に、具体的にはどういったことをイメージしますか?
「髪をまっすぐな直毛にすること?」
「くねくねさせないこと?」
そうであれば、縮毛矯正やストレートパーマをかけてしまうのが一番手っ取り早いし、仕上がりの満足度も高いです。
※ただし、私がそうであったように、40歳を超えた髪はダメージにとても弱くなっている心配があります。矯正後の、ヘアケアをしっかり行わないとかえって悩みを増幅させてしまう心配があります。
でも実際によく考えてみると、くせ毛の悩みって、、、
- まとまらない
- ゴワゴワする
- ひろがる
- つやがない
- コシがない
- ぱさつく
などなど、他にもたくさんありますよね?
直毛の人から見れば、これってくせ毛の悩み?って言われそうなものさえもあります。そう、くせ毛の人が抱えがちな悩みは直毛の人だって抱えうる悩みだってあるんです。ただし、やはり、くせ毛のメカニズムから考えると、くせ毛の人の方がこれらの悩みを抱えやすいということはあります。
そこで私がオススメしたい40代からのヘアケアは、『くせ毛を抑える』のではなく、『くせ毛の悩みを解消する』ヘアケアです。
実は、くせ毛も、きちんとしたケアをすれば、これらの悩みを吹き飛ばす、ツヤ、コシ、潤いのある、扱いやすい髪質に変えることができるのです。
そこで、くせ毛の予防法を下記にまとめました。40歳でもまだまだ間に合います。できることから今すぐにでも取り入れてみましょう。
ホルモンバランスの変化に対応する
ホルモンバランスの変化で、くせ毛の悩みが悪化してしまうことがあると紹介しました。ホルモンバランスの変化は時期も症状も個人差が大きいものなので、正しく自分を見極め、知識を身につけ、自分にあったケアをしてあげることが大切です。
ホルモンバランスの変化とは、具体的には、女性ホルモンであるエストロゲンの抽出量の変化です。
このエストロゲンが急激に減少してくる40代にオススメしたいのは「食事のコントロール」です。
そこで、注目のオススメ栄養素が2つあります。
まず1つ目が、ホルモンバランスが崩れてしまった時、整えてくれる栄養素「ビタミンB6」です。お米やニンニクなどに多く含まれる成分です。
ビタミンB6はエストロゲンの代謝を促進させる働きあると言われており、それによってホルモンバランスが整うという訳です。
2つ目が「イソフラボン」です。
40代で加速度的に減少するエストロゲンの役割は、妊娠の準備といった主だった役割がありますが、美のホルモンと言われるほど、女性の美に深く関わりのあるホルモンです。具体的にはコラーゲンを生成を手伝ったり、女性らしい、丸みのある体を作ったり、美しい髪の毛の生成に、、、、と、ありとあらゆる『美』に深く関わっています。
そんな美にとって欠かせないエストロゲン、減少してしまうのは悲しいですね。
でも、実はこれ、「食事で補うこと」ができるんです!
イソフラボンはエストロゲンと似た働きをするといわれています。
イソフラボンは、大豆食品(豆腐や味噌)に多く含まれていて、食事に取り入れる事で40代のアンチエイジングと美容効果が期待できます。しかも、先述のホルモンバランスを整えてくれるビタミンB6も豊富に含まれています。
まさに、一石二鳥の食材と言えますね。
頭皮の血行促進を意識したマッサージ
頭皮も顔と同じお肌の一部ですから、お肌がそうであるように、年を取ると重力によって、同じようにたるみます。これにより、毛穴の形が変わってしまうことでくせ毛の原因になることがあるようです。
また、40代になると代謝が落ちて、血行が悪くなり、頭皮がやせ、弾力が失われることで、薄く硬くなってしまうことがあります。これにより、健康な髪の生成が難しくなり、くせ毛の悩みを増幅させてしまうことがあります。
これらの悩みをいっぺんに解決するオススメのケアが「頭皮マッサージ」です。
頭皮マッサージを行う事で、血行が良くなり、頭皮も柔らかくなるため、たるみも予防できます。
髪にこれ以上ダメージを与えない
40代の髪は自分で思っている以上に、ダメージに弱くなっている傾向にあります。くせ毛の方はなおさらです。
その上で、パーマやカラーの強力なダメージをうけた髪は、神経質になるほどのケアが必要になってきます。
髪が傷んでいると、何が悪いかというと、
- まとまらない
- ゴワゴワする
- ひろがる
- つやがない
- コシがない
- ぱさつく
といったくせ毛の代表的な悩みを増長させてしまいます。
ダメージをうけやすい、くせ毛の方には、頻繁なパーマやカラーはそもそもオススメし難いのですが、どうしても、したい方は、その後のケアに注意が必要です。
「くせ毛」「40代の髪」「パーマやカラーを行った髪」に必要なケアは、例えば、シャンプー、ブラッシング、ブローなどいつものケアを見直すことも重要です。
ヘアケアと呼ぶとどうしてもヘアパックやトリートメントなど『補修』を想像しがちですが、こういった普段の生活に潜む大きな刺激を減らすのも大切なヘアケアです。
そう。「シャンプー」「ブラッシング」「ブロー」は、髪にとって強力な刺激の宝庫です。髪は水、熱、摩擦に弱く、おフロにまつわるこの一連の行動は実は全て髪をいじめ抜く行為だったのです。
「ダメージを最小限にする方法」を実践していきましょう。
また、シャンプーは、髪へのダメージを軽減するのに必須のアイテムにもかかわらず、その成分によっては、髪を傷める心配があるようなものもあります。シャンプーの成分を見極め、自分にあったものを選べるようになりましょう。
普段のケア以外にも、刺激は存在します。
例えば、太陽光「紫外線」です。
頭部は体の中で一番高い位置にあるので、紫外線の影響をもろに受けてしまいます。頭皮も肌と同じく、紫外線のダメージにより日焼けして、健康な髪の育成に影響を与える場合があります。
ダメージが集中しないように分け目は意識して変える、帽子や傘でガードするなど頭皮や髪のUVケアも意識しましょう。
ただ、キツく圧迫するような帽子を常にかぶったりすると本末転倒です。その部分がすれてダメージを受け、くせ毛になってしまうことがあるので気をつけましょう。
血行不良に陥らない
血行不良になるには、主に3つの原因が考えられます。
ストレスを溜めない
ストレスが増えると、緊張状態が続き血管が収縮して血行不良に陥ることがあります。ただでさえ40代は、代謝が落ちることによって血行不良に陥りやすい時期です。ストレスとあわせた血行不良により、頭皮に十分な栄養が届かず、髪が痩せ、髪内部の細胞に偏りが生じて、くせが強くなってしまうことがあります。
ストレスを溜めないことが重要ですが、ストレス解消の効果が期待される、お風呂での頭皮マッサージがオススメです。頭のつぼが刺激され、リラックスできる上に、血行も良くなるので一石二鳥ですね。
体を冷やさない
体が冷えると、血行不良となります。血行をよくするために、夏でも温かい飲み物を飲んだり、体を温める食材を意識して摂ることが必要です。
入浴はシャワーだけで済まさず、38〜40℃のぬるめのお湯に浸かる(全身浴を5分、その後半身浴を10分程度行うと効果的です)。浸かりながら、首や肩を回したり、上に腕を伸ばして伸びをするようなストレッチを取り入れてみるのもよいでしょう。
運動不足に陥らない
筋力が衰えると代謝や血流量が減ってしまいこれもまた血行不良の原因となります。適度な運動を心がけましょう。
エスカレーターではなく階段を使う、いつもより多めに歩く、などウォーキングがオススメです。
ふくらはぎの筋肉を鍛えると、足にたまりやすい血液を押し上げる効果があります。このため、お風呂上がりにふくらはぎや足裏をマッサージすると全身の血行がよくなります。
偏食しない
年齢にあった食事をとらないとくせ毛の原因となる事があります。
成長期から成熟期に変わる40代の体は、食事からのエネルギーの生み出し方が変わる時です。
具体的には、お米に主に含まれる糖質のみを材料にエネルギーを生み出してきた「解糖系」から、糖質を主にするも、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラルの多種を材料にエネルギーを生み出す「ミトコンドリア系」へと切り替わります。
このとき、食生活も必要な成分をバランス良く取れるものへとシフトする事が大切です。
以前から好きだった食生活をそのまま続けてしまうと、代謝異常の原因となり、血行不良を引き起こします。血行不良により、髪へ十分な栄養を送れなくなりくせ毛が悪化してしまう心配があるのです。
また、良質な髪を作るには、送る栄養にも気をつけなければなりません。髪は80%がタンパク質でできているので、タンパク質の元となるビタミン・ミネラルを含んだ栄養素をバランス良く取る必要があります。それから、摂取した栄養は大切な臓器のために優先して使われることが多く、末端の組織である髪は後回しにされます。美髪のためには十分な栄養補給が必要です。
夜更かししない、良質な睡眠をこころがける
健康な髪は、副交感神経が活性化する睡眠時に作られます。髪を含む体全体の組織の修復や新陳代謝は、寝ている間に分泌される成長ホルモンによって促されます。ですから、実は睡眠も癖毛に対抗するヘアケアへとつながります。
ではどんな対策を打つべきか?というと、、、
1、成長ホルモンは、入眠後3時間の間に最も多く分泌されると言われていますので、最初の3時間に熟睡できる環境を整えることが大切です。人間の体内時計のバランスから考えて、成長ホルモンが分泌されやすい夜22時〜深夜2時の間にこの3時間を充てるのがベストといえそうです。
2、髪を含むすべての細胞修復を終えるのに最低でも6時間はかかるようです。そして、細胞の修復にも順番があって、臓器などのダメージの修復が優先され、その後、髪組織に着手されるので、美髪のためには6時間以上(7〜8時間)の睡眠時間を確保するとよいでしょう。
3、最新の研究では、良質な睡眠にとって最も大切なことは、睡眠の入り方!だそう。睡眠前、お風呂などで体を温めた後、何もせず、じっとすることで眠気を待つこと。そして、眠気がきたら素直に寝ること。これにより、成長ホルモンが多く分泌される最初の3時間のうち、もっとも活発な最初の30分の質がまったく変わってくるとか。スマホなどはやめ静かに睡眠を迎え入れましょう。
4、睡眠時に毛穴が汚れていると、髪の生育に悪影響を及ぼすため、キレイな状態で迎えられるようにしましょう。シャンプーは夜にするようにして、寝る前に頭皮を清潔にしておきましょう。
といった感じ。たかが睡眠。たっぷり眠ればよいだけでしょと思っていたのですが、注意点はこんなにも多いのですね?
いつものシャンプーを見直す
40代女性が取り入れるべきくせ毛の予防法として、「シャンプーはぜひ見直してほしい」と思っています。
実は、シャンプーを変えるだけでも、くせ毛の予防法である、「頭皮の血行促進」「髪のダメージ軽減」「リラックス効果」「毛穴洗浄」が一度に叶えられることがあります。
私は40代で髪の状態や傷みが気になるようになって初めて、髪にまつわる研究を始めましたが、一番驚いたのが、シャンプーでした。今まではパッケージや雰囲気で選んだり、成分についてよく吟味しないまま使っていましたが、よくよく調べてみると、その歴史の浅さ、種類の多さ、CMでのイメージ、、、そんな広くて深ーいシャンプーの背景を知ったとき、、私は今まで何のためにシャンプーを使い、何を基準にシャンプーを選んできたのかと不思議になったほどです。
40歳を過ぎると若い頃に比べて皮脂の分泌量が減ってしまうため、シャンプーの洗浄成分が強すぎると皮脂を落としすぎてしまいます。皮脂を落としすぎてしまうと、地肌の角質層から潤いが奪われ乾燥しやすくなるのです。地肌の乾燥はさまざまはエイジングトラブルの元になりますから、やさしく洗い上げる成分を見分けられるようになっておくとよいです。
まず、シャンプー選びの入り口としてオススメなのは低刺激系シャンプーと言われる、「アミノ酸系シャンプー」「お酢系シャンプー」です。
詳しくはシャンプー解説にて!ご紹介しています。
シャンプーを変えるだけで、私の髪質は変わっていきました。あなたも、今使っているシャンプーにどんな成分が入っているのか、見直してみることをぜひオススメします。
くせ毛の悩みを見直そう
生まれつきのくせ毛だけが、髪の扱いにくさを生んでいるのではありません。
自分のしてきたヘアケア方法や生活習慣が髪質に影響し、髪の悩みを大きくしてしまっている可能性があります。
スキンケアには余念がないのに、ヘアケアには無頓着・・・なんてことはよくあります。実は私もそうだったんですが、頭皮も髪も40歳を過ぎると急速に老化が進みます。体や心の不調が大きくなる前に、今のうちから日々のお手入れを見直して、くせ毛とうまく付き合う方法を見つけていきましょう。
健康な髪と地肌を育てるには、ある特定の日にだけお金をかけて特別なケアをすれば解決する、というものではありません。毎日使うものを見直したり、自分で簡単にできること、毎日続けることが大事なのです。
- 低洗浄力・低刺激系シャンプーに変えること
- 頭皮マッサージをすること
- 髪に良い栄養を欠かさずに摂ること
- 質の良い睡眠を意識すること