くせ毛対策は、
髪の潤いを
- 守り
- 生み出し
- 補う
こと
が大切でした。
その中でも特に大切なのは『守る』すなわち、優しい洗髪です。
優しい洗髪を取り入れるために大切なのは美容室での丁寧なシャンプーをイメージすることです。
Contents
洗髪の刺激を最低限に抑える方法
美容室での洗髪を思い浮かべてください。
なんで?ってくらい優しく洗ってくれませんか?
意外かもしれませんが、洗髪は超高刺激なのです。
なぜならば「髪を洗う」ということは、髪を
- 濡らして
- 熱を与える
という髪の弱点を一度に2つも突いた極めてダメージを受けやすい状態で『摩擦』を与えるからです。
ほとんどの方がこの事に無関心で、ゴシゴシと髪を徹底的に洗っていますよね?
それでも、それほど悪い仕上がりにならないのは、シャンプーによるダメージ軽減やトリートメントなどの補修成分による回復効果やシリコーンによる演出の助けがあるためです。
ですが、乱暴な洗髪では、いくら優秀なシャンプーやトリートメントを使っていても、少なからずダメージを受け、そのダメージは確実に積み重なっていきます。髪は自力では回復できないからです。
美容師さんが、あんなにも優しく丁寧に髪を扱うのは、単に演出ではなく、髪が弱い事、そして優しい洗髪をすることで仕上がりに差が生まれる事を知っているからなのです。
髪のダメージはくせ毛の悩ましい
- まとまらない
- ゴワつく
といった問題を悪化させます。
逆に言えば、優しい洗髪を身につけて積み重ねていけば、くせ毛の悩みから解放される期待が持てるとも言えますよね?
今回は、優しい洗髪の方法をご紹介していきます。
予洗い
まず、大前提として知っておきたいのが、皮脂や汗といった体から生み出される汚れは、お湯の持つ洗浄性能だけで充分に落ちます。つまり、ゴシゴシと力を込めた摩擦は、ほとんど必要ないのです。
なので、髪を洗うときはシャワーのお湯をまんべんなくしっかり浴びることを意識して、なるだけお湯の流れだけで汚れを落とす、予洗いをしっかりすること意識しましょう。
指は、あくまでお湯が髪全体、そして根元に行き届かせる為に使うというイメージです。
ここでの洗浄が1番低刺激に行えます。時間をかけてしっかり洗い流しましょう。
プレシャンプー
シャンプーに入る前に、ここで1つポイント。
低刺激低洗浄力シャンプーを利用している場合などには特に有効なのですが。
ヘアスプレーやオイルなどを使っている場合、もしくは、いつもより汗をかいたなどなど、汚れが気になる日には、プレシャンプーがオススメです。
プレシャンプーとは、泡立てたシャンプーをサラッと髪につけて、ちゃっちゃと流すことです。これにより、表立った汚れの一部を落とすことができます。
なぜ、プレシャンプーが必要か?というと、あんまり汚れの多い状態でシャンプーを利用してしまうと、汚れの除去にシャンプーの力のほとんどを利用してしまい、シャンプーのもう1つの役割である『泡立ち』が悪くなり、摩擦や熱といった刺激の軽減が充分ではなくなるからです。プレシャンプーが、終わったらいよいよ頭皮の洗浄ですね。
シャンプー(頭皮の洗浄)
シャンプーは、頭皮のガンコ汚れをとること、すすぎ時の摩擦軽減の2つが目的であることを意識しましょう。
シャンプーを手に取り、お湯と混ぜてしっかり泡立てましょう。
シャンプーによっては炭酸入りのスプレータイプのものや、特殊なポンプで特別な泡で出てくる優秀なものもあります、こういった泡立ちの工夫されたシャンプーももちろんオススメです。
髪に馴染ませ、摩擦の軽減を感じながら、徐々に頭皮を押すように洗っていきます。なるたけ頭皮のみを洗うように意識しましょう。頭皮は頑丈ですが、髪は脆い!=頭皮を強引に洗うと髪はダメージを受けるということを意識しましょう。
ここでの洗浄は、なるべく丁寧、且つ短時間で行うことがポイントです。
シャンプーにもよりますが、あんまり長時間髪につけておくことで、仕上がりに悪影響を及ぼす成分が入っていることが多いからです。
すすぎ
すすぎは、しっかりと時間をかけて残留成分を残さないようにしましょう。
もっとも、残留が1番心配される洗浄成分は、そもそも水と混じりやすい成分ですのでそんなにしっかりこすらなくともシャワーのお湯の勢いだけで簡単に落ちるはずです。
洗髪時と同じく、髪をこするのではなく、かき分けてお湯の通り道をまんべんなく作ってあげることが重要です。
トリートメント(コンディショナー)
補修効果などが注目されるため、勘違いされる方が多いのがトリートメント(コンディショナー)です。
補修成分のみ配合のものならば、それほど心配ないのですが、普通、トリートメントの主成分はカチオン界面活性剤と呼ばれるシャンプーの電荷による仕上がりの悪さをフォローするのが目的の主成分です。
そして、このカチオン界面活性剤は、シャンプーに入っている洗浄成分よりもお肌や髪に与える刺激が強く、また、人体に被膜しやすいという特徴があります。
なので、仮に補修成分などの優しい成分が同時配合されていたとしても、1度に過剰な量を使用することと、時間をかけて使用することは禁物です。むしろ、刺激物であると意識して、頭皮や背中などお肌に直接べったりついてしまわないように使いましょう。
トリートメントは、なるだけ少量で素早くすますこと、しっかりとすすぎ落とすことを意識しましょう。
優しい洗髪は、くせ毛対策の基本
いくら優秀な低刺激シャンプーのセットを手に入れたとしても、洗髪を間違うと全く意味がありません。もっと言えば、今までのシャンプーのままでも、優しい洗髪を取り入れれば、驚くような効果が得られる期待が持てるほどです。
実際のところ、私自身も経験済みです。
今までは、何も考えずゴッシゴシ洗ってましたからねw
優しい洗浄の効果には驚きました。
何より、意識してほしいのは、お湯の洗浄能力の高さです。
すすぎのときに意識してみてください。
H2Oは、ホントに単純で不思議な性質を持った成分です。
なので、お湯が洗浄剤、シャンプーは刺激緩和剤として考えるくらいが、優しい洗髪の一番のコツといえると思います。
優しい洗髪はヘアケアの基本です。
正しいタオルドライとドライヤーのかけかたを合わせてマスターし、低ダメージの洗髪を積み重ねていけば、くせ毛に悩まされない『美髪』を得られる見込みは格段にアップします!