親水基にスルホコハク酸構造をもつ界面活性剤の総称です。 成分表示では、スルホコハク酸ラウリル2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Naなどと表記されています。 「スルホコハク酸〜」で始まると覚えましょう。 親油基が高級アルコールで出来ているので、ラウレス硫酸系や石けん系と同じ高級アルコール系の1つです。 高洗浄力・高刺激が特徴とされる高級アルコール系ですが、スルホコハク酸系は、高洗浄力でありながら、皮膚刺激性を低刺激に抑えることに成功した、言わば高級アルコール系最先端の優秀な界面活性剤の1つです。 何と言っても低刺激ながら高洗浄力なのがスルホ ...
シャンプーの選び方
- スルホコハク酸系シャンプー
- 高級アルコール系シャンプーはダメじゃない
- PPT系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
- 硫酸スルホン酸系シャンプー
- カルボン酸系シャンプー(石けんシャンプー・お酢シャンプー)
- トリートメントとコンディショナーは一緒!?
- 低刺激シャンプーとは?
- ラウレス硫酸Naは危険?
- 保湿成分とは
- 抗酸化成分とは
- 髪のダメージ補修成分
- 防腐剤とは
- pH調整剤とは
- 洗浄補助成分とは
- 洗浄成分 陰イオン(アニオン)界面活性剤とは
- オススメシャンプーの購入方法
- なぜ、化学物質は嫌われるのか?
- 無添加シャンプーは良いの?添加物とは!
- シャンプーの洗浄力の仕組み、アニオン界面活性剤の乳化作用!
- シャンプーの成分表示、記載のルールと読み方のコツ!
- 刺激が高い防腐剤。なぜいれるのか?腐らないメリットを見直そう
- 便利で意外に身近な成分、界面活性剤とは?
- 刺激があると言われるシャンプー。シャンプーの刺激とは?
- 界面活性剤の種類を見極めて、洗浄力と刺激性を選ぼう!40代のくせ毛に合うのはどれ?
高級アルコール系シャンプーはダメじゃない
高級アルコール系というシャンプーの分類を聞いた事はありませんか? 『刺激が高い』『洗浄力が無駄に高い』など、非常に悪い印象を持つ方も多いかもしれません。 確かに、比較的そういった傾向にあるのは否定できません。 ですが、高級アルコール系=高刺激・高洗浄力とは、近年言い切れなくなっています。 スルホコハク酸系やお酢系の洗浄剤は、以前の分類法では高級アルコール系に入ってしまうものの、低刺激なんです。 ワックスやスプレーを多用し、髪型をオシャレに決めたい場合には、それらをしっかり落としてくれる洗浄力の高さが必要になってきます。盲目的に低刺激・低洗浄力を選び、汚れが残ってしまうシャンプー ...
PPT系シャンプー
PPT系シャンプーとは 最近よく見かけるPPT系と呼ばれるシャンプー 見解はわかれるかもしれませんが、私はアミノ酸系シャンプーの新たな呼び方!というのが正しい見立てかと考えています。つまり、PPT系=アミノ酸系といえると思うのです。 というのも、PPTとはポリペプチドの略で、ポリペプチドとは、簡単に言うとアミノ基を多く含むいわゆるタンパク質(ケラチンやシルクなど)の事です。 このPPT(タンパク質)を分解すると、アミノ酸が生じます。そのアミノ酸を利用してアミノ酸系界面活性剤が作れるのですが、そうしてできたアミノ酸系界面活性剤が配合されたものをPPT系シャンプーと呼ばれています ...
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーとは 親水基に、グルタミン酸、アラニン、グリシン、サルコシンなどをアミノ酸があるシャンプーの総称です。 成分表示での表記はラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルグルタミン酸Naなどとややこしい成分名が多いです。 「ラウロイル~」「ココイル~」「ココアンホ~」と始まるものをアミノ酸シャンプーと覚える方が簡単でオススメです。 ちなみに「ココイル、ココアンホ」のココはココヤシ油の「ココ」です。 そしてココヤシ油に多く含まれる成分がラウリン酸で「ラウロイル」の語源へと繋がります。 シャンプーのダメージや強すぎる洗浄力、環境への影響が話題に上がるようになったき ...
硫酸スルホン酸系シャンプー
硫酸・スルホン酸系シャンプーとは 親水基に、硫酸やスルホン酸を使用しているシャンプーの総称です。石油などを原料として合成するので「石油系」なんて呼ばれ方もします。 成分表示ではラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸Naなどの表記となっています。 「〜ラウリル硫酸」「〜ラウレス硫酸」「〜スルホン酸」と覚えましょう。 ただ、ラウリル硫酸ナトリウムはほとんど見かける事はなくなりました。時々、成分表示の下位にひょっこり見かける程度です。 現在配合がみられる硫酸系界面活性剤は、低刺激に改良されたラウレス硫酸ナトリウムか、オレフィンスルホン酸ナトリウムと呼ばれるものです。 ...
カルボン酸系シャンプー(石けんシャンプー・お酢シャンプー)
カルボン酸系シャンプーとは 親水基に、カルボン酸といわれる系列の原料を使用しているシャンプーの総称です。 現在、同じカルボン酸をつかっていても、特徴が全く違う2種の系統に分けられます。 なぜならば、進化しない道をあえて突き進むことで根強い人気がある「石けんシャンプー」の存在が根強く存在しているからです。 石けん系界面活性剤 カルボン酸系の脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムを界面活性剤の材料として使用しているものです。 いわゆる石けんシャンプーです。 シャンプーの場合、成分表示には、ほぼ 「カリ石ケン素地」 と表記されています。 泡立ちが良く、洗浄力もしっかりある傾向にあ ...
トリートメントとコンディショナーは一緒!?
最近、シャンプー売り場へ足を運ぶと、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックなど、ラインナップが豊富すぎて、どれから目を配るべきかわからん!って事ありませんか? その他にも、 「リンス、コンディショナー、トリートメントって何が違うの?」 「使う順番は?」 「シャンプーとコンディショナーとトリートメントはセットで使った方がいいのかな?」 いろんな商品がありすぎて、さまざまな疑問がわいてきますよね? 私が考える仕分けでは、コンディショナーもトリートメントもその役割が違い、ケアしたい内容によってアイテムを使い分けるべきなのですが、現状の商品のパッケージに表示されている仕分け ...
低刺激シャンプーとは?
シャンプーの善し悪しを紹介する時、必ず第一に注目されるのが、何系シャンプーか?です。 いわゆる、アミノ酸系、硫酸・スルホン酸(石油)系という分け方ですね?シャンプーは、ヤバい薬品で刺激が高い、だから、せめて低刺激なアミノ酸シャンプーを選ぼうと言う論調が多いですよね? シャンプーの主成分である洗浄成分に特に注目することが大切なこと、そして、アミノ酸系が特に低刺激で髪やお肌に比較的優しいと言うのは間違っていません。ただし、あくまで比較的優しいのです。 現代の界面活性剤は、お肌や髪に影響を与えるほどの刺激を持つものはありません。刺激に差があるのは事実ですが、本当にわずかな差で、いわゆ ...
ラウレス硫酸Naは危険?
くせ毛対策には潤いが重要です。 では潤いはどう手に入れるかというと、 本来の潤いを守る ...
保湿成分とは
髪や頭皮、お肌は総じて『潤い』で健康状態や美しさを表現しますよね? 枯れたお肌と言う表現は、決して的の外れた表現ではありません。お肌も髪も水分が必要なのです。 保湿成分は、こうした枯れたお肌の潤いをとりもどす成分です。 お肌の潤いとは 人体の60%前後は水でできていると言うだけ合って、お肌でも髪でも何でもかんでも『潤い』は、私たち人体の健康や美しさの大切なバロメーターと言えます。 私たちの体を作るタンパク質は、潤いを失えば、外部からの刺激に弱くなり健康でなくなり、潤いを保てれば、ハリと弾力のある美しい健康状態となるからです。 では、お肌の潤いとは何か?というと、お肌の水分の量では ...
抗酸化成分とは
物質は、時間とともに変化します。 その原因の1つが『酸化』です。 リンゴは腐るし、鉄は錆びますよね? 私たちの体も結構なスピードで酸化し続けています。 それなのに、私たちが昨日と今日、同じく健康で一見変わって見えないのは、不思議な事ですよね? これは、酸化して古くなった細胞はさよならして、その裏でせっせと新たな細胞を生み出し続けている事で実現しているのです。当たり前のようですが、深く考えるととても不思議な事実ですよね。 成人くらいの人は平均28日で全ての細胞が入れ替わるとも言われています。1ヶ月あれば別人の体に生まれ変われるとも言えますよね。 ただしこのサイクルは年齢とともに遅 ...
髪のダメージ補修成分
ヘアケアアイテムにおいて、『ダメージケア』は含みを持たせれば広い意味があり、割と簡単に、『髪がよみがえる!』なんて言えてしまうのですが、厳密な意味で『補修』できる成分は限られています。 では、厳密な意味での髪の補修は何かというと、 流出した髪内部の保水性分、CMC(セラミド)の補充 ...
防腐剤とは
防腐剤は一般的には、『腐らせないための成分』ですが、 シャンプーに置いて防腐剤は、 『適切な保存条件で3年間は品質が安定するための成分』 と定義出来ます。これが出来ないシャンプーは、消費期限を提示するという約束があるためです。 法律は、 1、腐る事 2、腐らない為の薬品の刺激 両方とも懸念材料であるとしている訳です。 ですから、消費期限の提示の無いシャンプーは、3年間は品質が安定する商品ともいえますよね。 つまり、防腐剤は品質維持、もしくは心配を払拭する目的とした成分といえます。 さて、こうして負の要素ふんだんとして括られる嫌われ者の防腐剤たちですが、 パラべン ...
pH調整剤とは
シャンプーのpHを肌や髪と同じ弱酸性に調整するための成分です。 クエン酸やリンゴ酸が有名です。 これらの成分が入っていれば、そのシャンプーは、基本的には弱酸性に調整されている期待が出来ます。 弱酸性でないシャンプーを使用してしまうと、肌や髪は弱酸性から外れてしまいます。 では、何故肌や髪を弱酸性に保つべきかについては理由が2つあります。 一番大きな理由は、健康を保つためのシールドを守るためです。 髪や肌は、主に皮脂や汗、お肌に共存する常在菌によって生成される皮脂膜により、弱酸性を保っています。 これにより、弱酸性を苦手とするウイルスや細菌などから、体内を守っているのです。 弱 ...
洗浄補助成分とは
洗浄成分を助ける成分です。 洗浄成分の洗浄力の幅を広げる、刺激緩和が主な役割で、界面活性剤がその代表です。 洗浄成分の泡立ちの向上 シャンプーの洗浄力をイメージ的な点数で表現すると、かけ算のように決まっていきます。 洗浄成分の水との反応の良さで基礎点が決まり、いかに『泡立つか』で係数が上がっていき、相乗的に点数が決まるわけです。 ここで注目なのは、 基礎点である洗浄成分の水との反応の良さはあがればあがるほど、静電気力によるダメージを増加する心配があがりますが、 係数を決める泡立ちは、あがればあがるほど、泡が空気入りクッションとなって、摩擦や熱による髪のダメージを軽減 ...
洗浄成分 陰イオン(アニオン)界面活性剤とは
シャンプーの主成分です。 現在シャンプーの洗浄成分は、主に陰イオン(アニオン)界面活性剤と呼ばれるのものが利用されています。 例えば、 ラウレス硫酸Na ココイルグルタミン酸Na ラウレス-4酢酸Na などなどがあり、実際の市場には凄まじい種類の陰イオン界面活性剤が存在しています。 その種類は年々増加傾向にあり、つぎつぎと新たな陰イオン(アニオン)界面活性剤が登場して来ているので、全てを把握するのはかなり難しいです。 ですが、簡易的な陰イオン(アニオン)界面活性剤の仕分け方法があります。 名前のピンクの背景色部分に注目することです。 陰イオン(アニオン)界面活性剤は、 ...
オススメシャンプーの購入方法
40代の頭皮と髪を優しく洗い上げ、くせ毛で悩まされがちな髪の広がり・パサつきを抑えてしっとりしなやかな美髪に導いてくれるのは、なんといってもアミノ酸シャンプーが優秀です。 このページでは管理人が使ってみてよかったと思えるオススメの低刺激系シャンプーについて、実際の購入方法をご紹介していきます。 シャンプー haru ハーブガーデン ルメント 低洗浄力性 ◎ ○ ○ 低刺激性 ◎ ◎ ◎ 泡立ち ○ ○ ◎ 香り 柑橘系の香り ハーブの香り ホワイトブーケの香り 香りの持続性 ない ない ある ...
なぜ、化学物質は嫌われるのか?
『平に成る』とかいて平成。実際は激動の『変化の時代』であったように思います。 特に目を見張るのは、技術の進化です。この間まで、ドラえもんの世界の物だったのに、今日はもう当たり前に日常にとけ混んでいる。そのうえ、新商品は次から次へと産みだされ、しかもそのスピードはまだまだ加速の一途をたどっています。コレだけのスピードで新しい物が次々に登場すると、仕組みを調べて納得して利用するのは、ほぼ不可能です。 気がつけば、周りにあるもの、そのほとんどが、私にとって説明できない物に囲まれて生きています。ざっと身の回りの物を見渡してみると、WIFI、スマホ、IH、ヒートテック、エアコン、冷蔵庫、感覚で使いこな ...
無添加シャンプーは良いの?添加物とは!
「無添加」と呼ばれる商品、よく目にしませんか? 無添加食品 無添加住宅 無添加石けん などなど 実に様々なジャンルの業界で使われていますよね。 コレだけ幅広く、かつ根強く使用される『無添加』は、私たち消費者に対して、とっても効果的な広告と言う証明でもあります。 でも、無添加の本当の意味を考えてみてください。 ...
シャンプーの洗浄力の仕組み、アニオン界面活性剤の乳化作用!
シャンプーの洗浄のメカニズムは、配合されている界面活性剤によるものです。 ただし、界面活性剤には広域の定義があり、すべての界面活性剤が必ずしも洗浄を目的に配合されている訳ではありません。シャンプーに配合されている界面活性剤も同じです。 シャンプーに配合される界面活性剤の種類も豊富で、その目的も多様です。 具体的には、 水と油(皮脂や油汚れ)の間で活躍し、まぜあわせる役割 空気と水の間で活躍し、泡立つことで洗浄力を向上させる。などの洗浄を補助する役割 柔軟効果など洗浄以外のトリートメント系の役割 ...
シャンプーの成分表示、記載のルールと読み方のコツ!
シャンプーを選ぶとき、どうしてますか? ほとんどの人が、まずはパッケージやCMの印象、価格帯から商品を選んでるのではないでしょうか?そして、実際に使用してみて仕上がりなどから、「正解だった!」とか「思っていたのとは違った…」とか判断していると思います。 でも、低刺激、低洗浄力シャンプーを探している人にとって、低洗浄力はともかく、果たして、低刺激だったのかは実際の仕上がりで判断するのはすぐには難しいですよね? そこで、低刺激を判断するのに大切な基準が、パッケージ裏の成分表示です。 素人目には摩訶不思議な呪文のように見える成分表示ですが、ちょっとしたコツさえ押さえれば、刺激の強さ・弱さといっ ...
刺激が高い防腐剤。なぜいれるのか?腐らないメリットを見直そう
くせ毛や40代の髪には、低刺激、低洗浄力シャンプーがオススメ!とこれまでたくさんオススメしてきました。 シャンプーの刺激といえば、界面活性剤に注目が集まりがちですが、今回は世間でいうところの添加物、その他の成分の内、防腐剤や酸化防止剤などの製品の品質を守るための成分について注目してみましょう。 防腐剤の種類と配合上限 防腐剤、酸化防止剤など、これらの薬品は、添加物(余計な添え物)とくくられて、とっても嫌われていますよね。一口に防腐剤関連の薬品といっても様々なものがありとってもややこしいです。 そこで良く目にする防腐剤をまとめてみました。 数字は、それぞれの薬品のシャンプー1 ...
便利で意外に身近な成分、界面活性剤とは?
界面活性剤と聞いて、どんな印象を持ちますか? 化粧品や洗剤に入っている刺激物で体に害を与えるかもしれない化学薬品と印象を持つ方が多いかもしれません。実際、書籍をあさったり、ネットを調べると、刺激が高いことを根拠に、「皮膚がただれる」とか、「ハゲる」とか、「体内に浸透して出て行かない」とか…悪いことばかりが目立ちます。 コレだけ悪く書かれれば、 『界面活性剤入ってる!怖いっ!』 と単純に反応してしまうのもうなずけます。 しかし、これはかなりの誤解というか、一人歩きした言葉です。 界面活性剤はかなり広域の意味のある言葉で、洗浄剤や刺激物の総称ではありません。 界面活性剤は、シャンプーや ...
刺激があると言われるシャンプー。シャンプーの刺激とは?
私は、40代の方、特にくせ毛に悩んでいる方に、新たなシャンプー選びをオススメしています。 40代という体の変わり目に、今までのような縮毛矯正などのくせ毛対策やヘアケアでは、いままでと同じような納得の結果が続くとは、限らないからです。 そこで、縮毛矯正に頼らないでくせ毛と付き合うヘアケアとは何か?というと、まずは、低刺激、低洗浄力のシャンプーを選び直す事をオススメしています。 具体的には、シャンプーを選ぶ時に、界面活性剤がお酢系、アミノ酸系のシャンプーを選ぶことです。 ですが、 ここで、疑問に思う方もいるのではないでしょうか? シャンプーを調べると必ず語られる「高刺激」「低刺激」とは、 ...
界面活性剤の種類を見極めて、洗浄力と刺激性を選ぼう!40代のくせ毛に合うのはどれ?
40代の髪や頭皮はお肌の曲がり角を過ぎて、抜け毛、白髪、くせ毛などの髪のトラブルが発生しやすくなっています。 敏感になった40代の髪には、ダメージを抑えて、程よく洗い上げられるシャンプーつまり、 低刺激 ...