くせ毛の原因の主役は、毛穴の形にあります。
毛穴が曲がっていれば、その形に合わせて曲がって生えてしまうのです。
黒ずみ、開き、何かと嫌われ者の毛穴、くせ毛に悩む40代にとってはもっとでしょうか?
嫌われ者の毛穴は何故存在するのか? 毛穴の役割を知る事で、くせ毛の対策が打てないものか?
まずは、毛穴の構造から見ていきましょう。
毛穴の役割を理解して、美しいまとまり髪を手に入れよう
毛穴の役割は、
- 毛髪を作る事
- 毛髪に色を付ける事
- 皮脂を分泌すること
- 汗を分泌する事
などなどと、以外にも多いのです。
どの役割も、私たちの体の健康を守るのに欠かせない大切なものであり、これらを行う器官が毛穴には詰まっているのです。
これらの器官の働きを、助けるようなケアをすること、器官の働きを妨げないようにすることで、まとまりやすいハリ、コシ、ツヤのある髪を育てることができます。
毛穴の構造
図は、直毛の物ですが、くせ毛でももちろん構造は一緒です。
ものすごく小さい毛穴の中にコレだけの名称がついていて、それぞれ仕事をしています。
まず注目すべき器官は頭皮近くの皮脂腺です。
皮脂腺は、皮脂を分泌し皮脂は汗と混じって皮脂膜と呼ばれるオイルとなって毛髪や頭皮を包み込み、髪やお肌の潤いを保つうえに、弱酸性の環境を保って外部の刺激から体を守ってくれます。
皮脂は、放置しておくと酸化して匂いの元となったり、不健康や刺激が原因で毛穴に詰まれば毛穴の黒ずみとなります。コレが原因で、『汚れ』としてのみ認識されがちの皮脂ですが、皮脂の分泌が滞れば、髪やお肌は潤いを失くし、いわゆる乾燥状態を産みます。
これを防ぐために、植物油などのオイルを不足した皮脂の代わりに私たちは利用する訳ですね?
髪の毛も無駄に生えている訳ではありません。
体毛は、ホルモンや皮脂膜による弱酸性の環境を広げるための領域とも言えます。
さらには、頭皮を紫外線から守ることも手伝っています。さらには、紫外線は、暗い色ほど遮断するので、髪が黒いのにも大切な意味があるのです。
この黒色を生み出しているのが、メラノサイトによるメラニン色素の生成です。メラニンには、黒系のユーメラニンと、褐色系のフェオメラニンの2つの種類があり、この2種の割合によって、髪色は決まります。
日本人が何故黒い髪色傾向にあるのか?は明らかではありませんが、紫外線遮断に一役かっていることは間違いありません。
そして、髪もただで出きてる訳ではありません。
栄養が無ければ作り出す事が、出きません。その栄養を送るのが血管であり、その先端が毛細血管、栄養を受け取るのが、髪を作る工場である毛球のなかの毛乳頭で、そこで生成されるのが毛母細胞、髪の赤ちゃんです。
このとき、運ばれて来る栄養素の種類や量も大切ですが、しっかりと運べる毛細血管による健やかな血流が重要です。これにより、タンパク質の充実した髪が産まれ、抱えられる水分の高い髪が生まれ、弾力あるまとまりやすい髪となるため、くせ毛対策につながるわけです。
毛穴へのアプローチはどんなものがあるの?
毛穴は、様々な仕事を抱えています。
毛穴へのケアは、毛穴の働きを助けるもの、毛穴の働きを妨げない事のいずれかになります。
となると、凄まじい種類のケアが存在していますよね?
例えば、血流を良くするケアといえば、食事やマッサージ、ハリやお灸いくらでもあります。
とはいえ、あらゆるケアを軽率に取り入れるのはオススメで来ません。
毛穴の仕事の妨げに繋がる可能性があるからです。
特に、薬品を使ったケアを取り入れる時は、体のどの部分のどんな仕事の何を助けるのか?これを明確にした上で、取り入れると、用法使用法を間違う事もないで大切な事です。
もう1つ、
- 大切なのは『妨げないケア』を取り入れる事です。
平たく言えば余計な事はしないことです。
例えば、過剰な洗浄は皮脂を落としきり、本来の保湿力を落としてしまいます。このため、強力な洗浄剤の使用や徹底した洗浄はしない方が良いのです。
下手に良くわからないケアを取り入れるより、今やっているケアを疑い、やめる事、改める事の方が確実な成果を得られるのです。
新たなケアを受け入れるにしても、ケアを改めるにしても、その基準にするべきは、体の働きを出来る限り明確に理解し、なにが邪魔になるか?何が助けになるか?を自ら切り分け、納得して変化していく事が大事です。