私は生まれつきのくせ毛です。ずっと縮毛矯正に頼ってきたのですが、40代を迎え縮毛矯正をかけても、いつものコシとツヤが出なくなってきました。
年齢によるものと諭され、それで諦めるのもありだったのですが、何となくくせ毛について調べてみました。40代でもハマりましたね。むしろ40代だからでしょうか?
くせ毛対策として有効そうな知識、今まで考えたこともなかったヘアケア、今までの生活の改善点。
40代まで来て、ダメージが目に見えてきたからこそ、今までかえり見なかった自分の髪や体のことが知れば知るほど愛おしく見えてくるのです。ハマる理由は愛でしょうか?
それはともかく、
くせ毛には程度と種類があります。
くせ毛はその種類によって、それぞれ特徴や弱点が違うことがわかりました。くせ毛の種類によって、悩みや症状、それに対する注意点・対策法も変わってきます。
くせ毛を抑えるにはまずくせ毛のことを知る事から!ですから、自分の髪のクセがどんな状態なのか、どんなタイプなのかチェックしていくことにしましょう。
まずは、くせ毛の基本的な原因についてお話していきます。
Contents
なぜくせ毛になるの?クセの原因は髪の中身にあった!
うねる、はねる、広がる、まとまらない、といったくせ毛による悩み。くせ毛はなぜ曲がって生えてきてしまうのでしょうか。生まれついてのくせ毛の方の原因は二つあります。
- 毛根の形
- 髪の中の細胞の分布の偏り
根本的な原因はこの二つで、雨の日に広がるなどの他の要素は、この二つの原因をこじらせて悪化させているといわれています。
毛包の形
髪は、頭皮にある毛穴の奥で作られます。髪を生み出す細胞が存在する、髪の根っこに当たる部分を「毛根」と言います。
毛根から毛穴までの髪の通り道を「毛包」と言いますが、この毛包の形がゆがんでいると、その型に沿って髪が伸びてしまいくせ毛となります。
毛髪内部の細胞の偏り
毛の内部には、水分を吸いやすい細胞と吸いにくい細胞が含まれているのですが、くせ毛はこれら2種の細胞の分布に偏りがあります。
髪内部で、水分を吸いやすい細胞と吸いにくい細胞で膨張率が違うため、吸いやすい細胞に偏った側が、ふくらんで、髪の曲がり、クセになるのです。
以上の2つがくせ毛の根本的な原因とされています。
また、同じくせ毛の人でも、歪んだ毛包の形、細胞の偏りは人によって(髪一本一本)違っています。これによってくせ毛の曲がり方や特徴が決まっているそうです。一般に日本人のくせ毛は4種類に分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
くせ毛の種類
生まれつきのくせ毛には主に4種類の形状があります。
波状毛 (はじょうもう) |
捻転毛 (ねんてんもう) |
連珠毛 (れんじゅもう) |
縮毛 (しゅくもう) |
---|---|---|---|
うねり | ねじれ | でこぼこ | ちぢれ |
くせ毛はそのタイプによってそれぞれ、湿気を吸うと広がりやすかったり、強い圧力がかかると切れやすい等の特徴があります。そのため、くせ毛の形状と特徴をおさえてお手入れ方法に気をつける必要があります。
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
波状毛(はじょうもう)
波のようにうねりが出るくせ毛のことです。
うねりの振り幅が小さなものから大きなものまでいろんなタイプがあります。
指で触ったときの髪1本1本のすべりはよいです。
【弱点】
湿気を吸うとうねりが強くなり広がりやすいため、雨の日など湿気の高い時に髪がまとまらないなどの悩みが見られます。
捻転毛(ねんてんもう)
髪がねじれているくせ毛です。
ねじれているため、髪内部の細胞の密度が濃くて硬い部分と、薄くて折れやすい部分ができやすくなっています。パっと見でくせが強い印象を受けやすく、髪一本一本のすべりが悪い、ザラザラして手触りが悪いといった特徴が見られます。
アホ毛と呼ばれるような切れて短い髪がぴょんぴょん飛び出し、パサついて見えます。
【弱点】
波状毛と同じく湿気を吸うと広がりやすいです。
髪が薄く弱いところが切れやすく切れ毛ができやすいです。
連珠毛(れんじゅもう)
髪の太さに統一性がなく、太いところや細いところができて数珠のように玉状になっています。
表面がでこぼこになっています。かなり強いくせ毛で、ゴワゴワの手触りが特徴です。
【弱点】
でこぼこになって細くなっているところが切れやすく、ブラッシングなどの摩擦でも切れ毛を起こしてしまうことがあります。
ストレートをかけないとおさまりにくいですが、縮毛矯正はかけられない場合があります。
縮毛(しゅくもう)
チリチリに縮れた状態のくせ髪です。くせ毛の中で一番くせが強いタイプです。
髪質が硬いことも特徴の一つです。
【弱点】
生えたばかりの髪でも切れ毛がおこる心配があります。
クセがかなり強いので、縮毛矯正をかけないとおさまらない状態です。
くせの強さやパターンは人それぞれ、自分にあったヘアケアを見つけよう
サロンワーク発想だからわかる!きほんの毛髪化学(著)ルベル/タカラベルモント株式会社
「きほんの毛髪化学」によると、この4種類のくせの混じり具合によってクセの強さと特徴、注意点の傾向が決まってくるそうです。日本人のくせ毛のバランスは、以下表の5タイプに分けれる傾向にあるとのことです。
私の髪は、ねじれていたり、太さや細さが均一でないところがあったり、細かく波打っていて、縮れに近い感じのところもあるので、タイプ3に近いと思います。
あなたはどのタイプでしたか?
ほとんどが波状毛のタイプ1に近ければ近いほど、クセは弱いが湿気によるうねりが出やすく、縮毛が多いタイプ5に近ければ近いほど、クセが強く切れ毛などが良く見られるといった傾向があります。
ですから、タイプ1に近い人ほど、シャンプーなどの髪が水分を吸収した時に、タイプ5に近い人ほど、ブラッシングやシャンプー時の摩擦などに特に注意が必要です。
では、それぞれどういったヘアケアがおすすめなのか、注意点は違うものの、実は、オススメのヘアケアは共通してます。
キューティクルのヘアケアです。
どのタイプにせよ、キューティクルは髪を守る衣であり、強弱はあるにせよ、弱点も共通しています。
ヘアケアと言っても、大切なのは、ダメージ後の修復と言うより、ダメージを最小限に引き止めると言ったイメージの方が正しいかもしれません。
自分がどのタイプかにより、特に気をつけるべきキューティクルケアが見えてきます。
ドライを徹底するべきか、ドライにおける摩擦をきにすべきか。
別記事でご紹介するキューティクルのヘアケアにあわせて、さらに自分のくせ毛の種類を意識したケアを心がけるとよりいっそうの効果が期待できます。
- くせ毛の原因は毛包の形と髪内部の細胞の偏りである
- くせ毛には種類がある
- クセのタイプを意識したケアを心がけるようにすること
- どのくせ毛のタイプにも重要なのはキューティクルを守ること