硫酸・スルホン酸系シャンプーとは
親水基に、硫酸やスルホン酸を使用しているシャンプーの総称です。石油などを原料として合成するので「石油系」なんて呼ばれ方もします。
成分表示ではラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、オレフィンスルホン酸Naなどの表記となっています。
ただ、ラウリル硫酸ナトリウムはほとんど見かける事はなくなりました。時々、成分表示の下位にひょっこり見かける程度です。
現在配合がみられる硫酸系界面活性剤は、低刺激に改良されたラウレス硫酸ナトリウムか、オレフィンスルホン酸ナトリウムと呼ばれるものです。
オレフィンスルホン酸ナトリウムは刺激性洗浄力ともに、ほぼほぼラウレス硫酸ナトリウムと同じです。ラウリルの圧倒的な評判の悪さを引きづるラウレスに変わって作られた界面活性剤といえます。名前似過ぎですものねw?
ドラッグストアなどで簡単に手に取れるシャンプーは、ほとんどラウレス硫酸Naを主成分とするシャンプーです。メリット、TSUBAKI、PANTENE、エッセンシャルなど一度は聞いた事があるメジャーな商品の多くに配合されています。
硫酸スルホン酸系の特徴は、高洗浄力である事と比較的刺激性が高い事です。
ただし、あくまで他の界面活性剤の中で『比較的高い』です。
ラウリル硫酸Naの悪評の破壊力は凄まじく、その恐怖の根は相当に深いです。
その後継、ラウレス硫酸Naすらも、あたかも『毒』かのような扱いを受けていますよね?
実際は、ラウリル硫酸Naならともかく、
ラウレス硫酸ナトリウム
オレフィンスルホン酸ナトリウム
による刺激をうわさほど心配する必要はありません。とはいえ、刺激と洗浄力は比較的強力なのは事実です。
石けんシャンプーと同じく、あえて選ぶ理由はありません。
あるとすれば、値段の安さともいえますが、近年それすらも『危うい』と言えます。最近では、クレシエさんを初めとして、刺激の低いアミノ酸系のシャンプーなども安価で手に入れる事が出来ますからね?
しいていえば、確実に洗浄力の高いシャンプーを利用したい方にオススメと言えなくはないです。ですがやはり、皮脂の量が減って洗浄力をそれほど必要としない傾向にある40代女性にはオススメできません。
皮脂は、頭皮や髪の潤いを守ってくれるシールドの役割も担っているので、過剰にとりすぎてしまうと頭皮が乾燥するなどの問題が心配されるからです。
40歳を過ぎたら、もっと洗浄力がマイルドで低刺激なシャンプーを使うようにしたほうがいいでしょう。